藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が挑戦者の豊島将之九段(34)に連勝した、将棋の第82期名人戦7番勝負第3局(東京都大田区「羽田空港第1ターミナル」)は9日午前9時に再開され、62手まで進んだ正午には1時間の昼食休憩に入った。

藤井は冷やし中華とミニチャーハンセット、アイスのジャスミンティー。豊島九段は鰻ひつまぶしを、それぞれ勝負メシとして選択した。

8日午前9時からの2日制で始まった初めての空港対局は、豊島が角道を止めて振り飛車をにおわせながら雁木(がんぎ)に構えて前例の少ない形に誘導した。対する藤井は素早く銀を繰り出し、棒銀で急戦を仕掛けた。攻勢を続けて優位を保った展開で、午後1時に再開された。

持ち時間各9時間のうち、初日の消費は藤井が3時間7分、豊島5時間18分。2日目は藤井が5時間53分、豊島3時間42分で戦っている。午後3時におやつが出される。午後5時からは30分の夕食休憩が設けられている。決着は9日夜の見込み。