メキシコ五輪男子マラソン銀メダリスト、君原健二氏(78)が、2020年東京五輪の福島県内の聖火ランナーに選ばれたことが25日、分かった。同県が発表した。福島県では来年3月26~28日に聖火リレーが行われるが、君原氏は最終日の28日に走る予定。

君原氏は1964年(昭39)の前回東京大会から3大会連続して五輪男子マラソン代表入り。64年東京大会は銅メダルを獲得した円谷幸吉氏(享年27)とともに出場。五輪初出場で8位に入った。君原氏は円谷氏の生まれ故郷、福島県須賀川市で行われる「円谷幸吉メモリアルマラソン」に毎年出場している。同市に縁があるとして選出された。

福島県はこの日、君原氏を含め、公募枠ランナー58人を発表。君原氏は同県公募枠ランナーとしては最年長となる。そのほか、女子400メートルの日本記録保持者千葉(旧姓丹野)麻美氏(34)、男子マラソン元日本記録保持者で駒大時代に4年連続箱根駅伝に出場した藤田敦史氏(43)らが選ばれた。