立憲民主党の蓮舫参院幹事長は30日、参院予算委員会で前日29日の質疑に絡んで異例の再質問に立ち、再質問を受けた内閣府の担当者が、29日に蓮舫氏に答弁した内容が「丁寧さ、正確さを欠いていた」として謝罪し、答弁内容の訂正に追い込まれる場面があった。

内閣府は29日の参院予算委で、昨年4月の「桜を見る会」をめぐり、安倍晋三首相を含む政治枠の推薦者名簿の提出期限について蓮舫氏に問われた際に「定かではない」と、答弁した。しかし蓮舫氏は、それまでの説明で政治枠、省庁枠ともに「2月8日」だと聞いていたと主張。これまでの説明内容から突然変わったとして猛反発。これが、この日の再質問につながった。

30日の参院予算委員会で答弁に立った内閣府の大塚幸寛官房長は「あらためて精査した結果、私の説明は不十分だった」とした上で、首相を含む国会議員の推薦期限について、「定かではない」から「2月12日」へと、訂正した。

これを受け、蓮舫氏は「昨日は、資料を廃棄していて分からないという答弁だった」とした上で「政府は資料を廃棄したと言っているが、調べれば裏付けの資料があるという立証にもなった」と強調した。野党による追及が、「桜を見る会」の資料は廃棄ずみとしている政府の主張の一角を崩す形にもなった。

首相の事務所が後援者に配布した案内文書では、国会議員の推薦期限からさらに8日後の、「2月20日」が申込期限だったことが分かっている。蓮舫氏は、首相の後援者が「特別扱い」を受けていたと指摘。野党は引き続き、「桜」問題を追及する構えだ。