「桜を見る会」の公文書管理をめぐる北村誠吾地方創生担当相のひどい答弁が原因で、7日の審議が事実上打ち切りとなった衆院予算委員会は10日、再び審議が始まった。しかし、委員会開会前から北村氏の答弁方法をめぐって与野党が対立、開会が約1時間遅れる、大荒れの幕開けとなった。

荒れた原因は、委員会に先立つ理事会で、公文書管理について答弁する政府参考人の出席を許可するかどうかで与野党が対立し、議論が紛糾したため。7日に北村氏が答弁した際は、北村氏が座るいすの背後から官僚たちが必死に耳打ちする場面が多々みられたが、それでも北村氏の答弁は迷走を極めた。

結局、この日の予算委の冒頭、政府参考人として内閣府幹部の出席を認めることが、与党などの賛成多数で決まった。

午前には、7日に北村氏に質問した立憲民主党の黒岩宇洋氏が再び質問に立った。しかし、北村氏に質問したにもかかわらず、内閣府の審議官が代理で答弁する場面も。野党が棚橋泰文委員長に抗議する中、審議官に続いて答弁に立った北村氏は「審議官が答えた通りです」と、何食わぬ顔で答えた。

ただ、官僚の手助けがあっても、北村氏の答弁迷走はこの日も変わらない。「文書管理課の課長」を「文書管理者の課長」と言い間違え「発音が悪くて申し訳ない」と、謝罪するひと幕も。7日の自身の答弁については「おわびして訂正したい」と、陳謝した。