ディーン・フジオカ(39)が「ワールドロボットサミット(WRS)2020」のアンバサダーに就任した。先ごろ福島・南相馬市で行われた「第4回福島イノベーション・コースト構想シンポジウム」で発表された。

同シンポジウムは「ふくしま発イノベーション最前線!」をテーマに福島の未来を本気で考えていくべく開催されたもので、東日本大震災及び原子力災害によって失われた福島県浜通り地域等の産業を回復するため、ロボット、エネルギー、廃炉、農林水産等の分野におけるプロジェクトの具体化を紹介することを通して構想と人々の生活とのかかわりを考えていく、被災地域の新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト。この日は3月末全面完成予定の福島ロボットテストフィールド(RTF)の見学会が実施されたほか、小高生涯学習センター「浮舟文化会館」でイノベーション・コースト構想の紹介とロボットの国際競技会WRSに向けた報告会、ディーンが特別出演したWRSアンバサダー就任発表会が行われた。

ディーンはRTFのジオラマ、ドローン飛行や開発中の空飛ぶクルマの模型などを見学し、災害対応ロボットも操作。さまざまな動きを試しながら「これハマっちゃいますね!」と夢中になる一幕もあった。

就任発表会では「元々ロボットには興味がありました。小さい頃からテレビや映画、アニメなど、いろんなところでロボットの存在を感じて育ってきた世代」と明かし、「世界中からいろんな分野における最先端の技術に身近に触れられるというのはすごく良い機会だと思うんです。現在の社会では見られないちょっと先のものが見られて触れられるというのは、自分がこれからどういう未来に向き合っていくのかというのを身近に感じられる貴重な機会なんじゃないかと思います。僕は福島生まれなので、災害地で活躍するロボットだったりテクノロジーが個人的に見どころだなと思っています」とアピールした。

またアンバサダーとして「私はこの地で生まれて今回こういう大役をいただいて、今ある最先端のテクノロジーを紹介できる機会をいただけたことをありがたく思っております。地球規模でより良い未来に1歩進み出せるよう、アンバサダーとして何かしらの貢献をさせていただきたいなと強く願っております」と意気込みを語った。

WRSは一部のインフラ・災害対応カテゴリーの競技が8月にRTFで行われ、本大会は10月に愛知県国際展示場で開催される予定。