新型コロナウイルス肺炎の感染拡大の影響を受け、14日に全線復旧するJR常磐線の富岡~浪江間(20・8キロ)の開通イベントが中止されることが7日、明らかになった。

復旧する区間は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で不通となり、約9年ぶりの運行再開となる。同区間には富岡、夜ノ森、大野、双葉、浪江の5駅があり、それぞれの自治体などで開通イベントを予定していた。

広野駅のある大熊町は「臨時列車のお出迎えセレモニーや花束贈呈、駅前などで、たる酒などを提供する予定でしたが、新型肺炎の感染拡大が続く中、すべて中止とさせていただきます」と担当者は話している。双葉駅を除く4駅がある自治体ではイベントの中止を決定し、双葉駅のある双葉町は「規模を大幅に縮小して開催するか、中止とするかを来週早々にも決定したい」としている。