ヘアケアブランド「LUX(ラックス)」などを展開するユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは6日、採用選考で顔写真の提出や性別などの申告を不要にしたと発表した。個人の適性や能力だけに焦点をあてた採用をしていくため、性別が分かったり推測される一切の項目を排除する。

LUXのホームページからダウンロードできるオリジナル履歴書には、顔写真を貼ったり、性別を書く欄がなく、名前も名字だけを記入するようになっている。

同社が、採用の書類審査を担当することがある会社員、会社経営者424人に調査したところ、約4人に1人が「採用過程において、男性と女性が平等に扱われていない」と感じていることが分かった。また採用時に性別への先入観が無意識に存在したり、履歴書のスクリーニングの段階で写真が合否に影響していることも分かったという。

そこで同社は、女性と社会の円滑な関係づくりをサポートする「LUX Social Damage Care Project」を立ち上げ、その第1弾として今回の方針を決定したとしている。