大阪府警枚岡署(東大阪市)が、メッセージ入りの手作りマスク約1500枚を製作し幼児に届けた。22日、市立「孔舎衙(くさか)こども園」に寄贈、残りも管内の幼稚園や保育園に届ける考えだ。

新型コロナウイルスの影響で春の地域安全運動や、防犯教室、子供の安全教室などが中止。十分な注意喚起ができていないなかで、子供たちのマスク不足も問題になっていた。これを解決するために、マスク配布を思いついたという。

生地は管内の呉服店から無償で提供された。地域の防犯協会、婦人会、手芸部など、20団体約70名が手分けして1500枚を縫い上げた。衛生管理を徹底し、1枚ずつビニール製の袋に入れている。

マスクには「しらないひとについていかないでね」、「こうさてんではかならずとまってみぎひだり」など、全署員が手書きで書いたメッセージカードを添えた。

西尾裕英副署長によれば地域の手芸部からは「孫はいてないけど、孫がいる気持ちで作っているんです。どんな子がつけるのか考えながら作っています。なんぼでも作らせていただきます」という声が出たという。

マスクは3~5歳児向けに作られた。管内の保育園、幼稚園の約2000人が対象になるが、今後さらに、不足分も製作する予定だ。【南谷竜則】