政府が新型コロナウイルスの対策を検討してきた専門家会議の議事録を作成していなかったとの報道に、政府に対する批判の声が各方面からあがった。

作家の乙武洋匡氏はツイッターで「『いまは政府を批判している場合ではない。検証はあとでもできる』という声もあったが、これでは検証も難しくなってくる。なぜ作成しなかったのか。何か公開されて困る理由でもあるのだろうかと、かえって不信感を抱かせる」と指摘。作家の平野啓一郎氏は「だからこの政府の公文書の隠蔽・改竄・破棄を許してはいけないと、ずっと言い続けてきた。この重大局面でもこの有様。責任を『感じる』だけでなく、取るべき」と批判した。

脳科学者の茂木健一郎氏は「全く呆れる。このような無能力、あるいはモラルのなさ、あるいはその両方は国政を担うものとして『犯罪』行為であり、過去にも何回もあったけれども、もううんざりだ」と怒りをにじませ、「中央省庁の役人たちが、重要な制作決定のプロセスを隠蔽し、その議事録などのデータはないと白を切り、結局誰も責任を追わないかたちでずるずると愚かな政策をやり続けていたら、国が滅びる。いい加減、霞が関のこの幼稚な文化は改めて欲しい。そうでなければ内閣官房のスタッフを全取っ替えすべきだ」(原文ママ)と訴えた。

元「2ちゃんねる」管理人として知られるひろゆき氏は「議事録担当がいないまま政府主催の会議がはじまるはずがないです。議事を記録したけど、表に出すとまずいことを偉い人が言ってしまったので、議事録ごと無かったことにするということじゃないすかね。議事録の改竄がバレて怒られたばっかりですし。。」と推測。国民民主党の小沢一郎衆院議員は「とにかく記録に残さない。安倍内閣のレガシーである。正しくは負の遺産。忌むべき病理。主権者たる国民は何も知り得ない。究極の隠蔽。責任をとりたくない多くの官僚も荷担。歴史という法廷で断罪されることになるが、その前に国民自身がこの内閣を断罪しなければならない」とした。