ブサイクだがかわいい「ブサかわ犬」として人気だった秋田犬「わさお」が8日午後5時54分、多臓器不全のため、死んだ。発表した「わさおプロジェクト」によると、推定13歳だった。人間の年齢では、90代前半にあたるとみられる。

わさおは4月1日から立ち上がることができない状態になり、療養していたという。死ぬ前日7日には全身のむくみなどがみられるなど、体調が急激に悪化した。わさおは眠りに落ちたような安らかな顔だったという。

飼い主の菊谷忠光さんは「今までありがとう。わさおの死はとてもショックです。今はゆっくり休んでください。わさおと家族でいられたことを誇りに思うし、感謝しています」とコメントした。

「わさおプロジェクト」によると、今後、しのぶ会を検討しているという。

わさおは青森県鰺ケ沢町の海辺で、故・菊谷節子さんによって保護された。イカ焼き店の看板犬を務めていたが、「ブサかわ犬」として、SNSなどで取り上げられて人気に。藥師丸ひろ子主演で映画「わさお」が11年に公開された際は、わさお自ら出演した。

17年11月に菊谷節子さんが死去。19年5月にわさおのお嫁さんだった秋田犬「つばき」が急死している。