余ったマスクを役立てようと大阪・大正区の居酒屋「炙り家 陶山」が、マスクを同店の飲食券1000円分と交換し、障がい者施設に寄付をする取り組みを行っている。

店主の川田靖浩さんは12日、交換を開始した5日からこれまでに11件の提供があったと明かした。当初は政府が配布した布マスク、通称「アベノマスク」との交換を念頭に置いていたものの、常連客から「余ってるからあげるわ」と飲食券を受け取らずに使い捨てマスクを寄付する人もいたという。営業自粛で3店舗中1店舗は閉店した。川田さんは「逆に2店舗に集中できるようになった。(マスク以外でも)協力できることはしていきたい」と話した。

寄付を受けた知的障がい者の作業所等をしている港区の「ゆうゆう美波途」の河村優輝主任は「ありがたいです。災害や(コロナの)第2波、第3波に備えて少しずつでも備蓄していきたいです」と語った。