囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(11)が18日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた第69期王座戦予選Cで佐野貴詔八段(54)を破り、公式戦再開後、白星発進となった。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月8日から5月末まで公式戦が原則として休止されていた。仲邑は4月6日のおかげ杯囲碁トーナメント戦以来、約2カ月半ぶりの公式戦となった。マスク姿で対局に臨み、141手までで黒番中押し勝ちした仲邑は「久々の対局でしたがいつも通り打つことが出来ました。次の対局もがんばります」と話した。

佐野は「対局中断の期間は自宅で仲邑初段の碁を見ることがあり、強くなっていると感じていた」と実践でも成長ぶりを体感したようだ。