作家で元外交官の佐藤優氏(60)が、前日18日に公職選挙法違反の買収の疑いで逮捕された前法務大臣の河井克行容疑者と逮捕状執行直前の同日朝に電話で会話したことをラジオ番組で明かした。

佐藤氏は19日、文化放送の生ワイド番組「くにまるジャパン 極」(月~金曜午前9時)の生放送にリモート出演。克行容疑者の様子について「淡々としていましたね。特に言い訳をするという感じでもなく」などと報告した。

同番組の金曜コメンテーターを務める佐藤氏は、かつて背任容疑で逮捕され、東京拘置所で512日間勾留された経緯がある。「やっぱり(東京拘置所に)入った人しかわからないことありますからね。彼がやったことは捜査の中で明らかにしていけばいいんですが、ただ拘置所の中に入る前のあの不安感というのは、事故に巻き込まれて、それこそ乗っている飛行機が落ちて死ぬとか、車が飛び込んでくるとか、消えたいなという気持ちになっちゃう。直前の不安感というのは解消しなきゃいけないなと思ったんです」と、電話した経緯を話した。

克行容疑者にアドバイスしたのは「サンダル」だという。佐藤氏は「逃亡される可能性があるから靴を取られちゃって、サンダルが支給されるんだけれど、そのサンダルが使い古しで、水虫菌がたっぷりついているんです。それで水虫にものすごく苦しめられることになるんですよ」と拘置所の様子を生々しく語り、サンダル購入の手続きをできるだけ早く取るように伝えたという。

克行容疑者の様子については「淡々としていましたね。特に言い訳をするという感じでもない」とした。いったん電話を切った後、再び午前10時過ぎに、克行容疑者から電話がきて、洗濯物の扱いについて質問されたという。佐藤氏は、洗濯は週に1回しかできず、上着などの洗濯はなかなかできない趣旨の説明を克行氏に説明したという。