東京都知事選は5日、投開票され、現職の小池百合子氏(67)が再選を果たした。強力なライバル不在の中、公務を優先しながら、新型コロナウイルス対策に打ち込む現職の姿をアピールした。ただ今後もコロナ対策や東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催など、課題は山積みだ。1期目以上に厳しい目で見られる2期目は、政治家としても正念場を迎えることになる。一方で、本人は否定しても、国政転身説はくすぶり続けている。投票率は55・00%で、前回を4・73ポイント下回った。

<小池知事1期目の主な歩み>

◆16年7月31日 都知事選で291万票を獲得し、初の女性都知事に就任。

◆8月 リオデジャネイロ五輪に、次期開催都市のトップとして出席

◆8月31日 11月7日に予定された、築地市場の豊洲市場への移転延期を発表。開場は18年10月11日に

◆9月 20年東京五輪・パラリンピック会場見直しを提起、一部で混乱も

◆17年7月 地域政党「都民ファーストの会」を率いて、都議選で圧勝

◆9月25日 新党「希望の党」を立ち上げ、代表に就任。国政進出を目指すも「排除発言」で失速

◆11月14日 衆院選で敗北。希望の党の代表を辞任

◆20年3月24日 東京五輪・パラリンピックの1年延期が決まる

◆4月7日 新型コロナウイルス感染拡大で7都府県で緊急事態宣言発令

◆5月25日 緊急事態宣言全面解除

◆6月2日 都民に感染拡大の警戒を呼びかける「東京アラート」発動。11日に解除

◆6月12日 都知事選再選出馬を表明