元大阪市長の橋下徹氏(51)が28日、フジテレビ系の報道番組「Live News it!」に出演。午後5時から始まった安倍首相の辞意の表明会見を見守った橋下氏は「総理は最後の最後まで(記者の質問に)丁寧に答えられていると思います。記者もいろいろとダラダラと聞いてますけど、僕だったら『うるさい!』と言いますけどね」と橋下節をさく裂させた。

安倍政権の7年8カ月について「僕が大阪市長のときから安倍政権にいろいろと力をお借りした。大阪の政治行政においては多大なる力をいただいた。カベにぶち当たり、動かないってとき、動かしてもらった」と感謝した。

一方で森友学園問題の公文書改ざんなどについて「説明のところで、ここはおかしいんじゃないですかってところはあった」と指摘。ただ安倍政権の実績について「とくに外交、安全保障、日米同盟の強化はものすごい功績と思う」と評価した。

メディアと権力については持論を展開した。この日の会見でのやりとりについて「だいたい、安倍政権が嫌いなメディアが半分いるにしても、『お疲れさまでした』と言った記者は1人だけ」と疑問を投げかけた。

自らの大阪府知事、市長時代を振り返りながら「メディアは権力をチェックすることが第1の柱としてはあるが、政治家も人間だから、うまいこと尻をたたいて、ちゃんとやったところは評価し、ダメなところはダメと。記者たちは権力を批判するために来てるんだみたいなね。『お疲れさま』くらい言えないものか」と、怒りは収まらない様子。

ポスト安倍について問われると「僕は答えられないですよ」「自民党総裁を選ぶのは自民党員。僕は党費も何も払っていないので」と話した。