自民党総裁選に出馬する菅義偉官房長官(71)は、法大時代には空手部に所属し、心身を鍛錬していた。

14年春に発行された全日本空手道連盟の広報誌では、首相官邸でインタビューを受け、取材スタッフの要望に応えて道着姿で力強い正拳突きを披露。同誌には大学時代、仲間と稽古に励む貴重なカットも掲載された。

同誌のインタビューによると、空手をするようになったのは大学に入学してからで、「厳しいところで自分を鍛えたい」と入部を決意。アルバイトをしながら大学に通う苦学生だったが、「だからこそ自分を徹底的に鍛え、礼節を重んじ、自らを律するという空手道、そして空手道部はまさに願ってもない鍛錬の場となりました」と振り返った。

さらに、空手を通じて培ったものは、政治の世界に入ってからも役立っていると力説。「日々生じるさまざまな問題から『逃げない』という強い気持ちや、困難に耐える精神力は、正に4年間の空手道部生活で鍛えられたものだと痛感します」などと話した。

菅官房長官は、14年6月に発足した空手道推進議員連盟の会長に就任。当時は空手が東京オリンピック(五輪)の正式種目採用を目指していたときで、議員の立場から競技普及に貢献してきた。