藤井聡太2冠(18)が12日、東京都渋谷区のABEMAスタジオ「シャトーアメーバ」で行われた「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」準々決勝、豊島将之竜王(30)戦に登場した。

午後3時から始まった対局は振り駒でと金が3枚出て、藤井は先手。いつものようにお茶を一服含んで、初手先手7六歩とした。対する豊島も後手3四歩とお互いに角道を開けた。

豊島とはこれまで4戦4敗。最も相性が悪い。今回、初めて勝利をつかむことができるか? 対局前、藤井は「強敵ですけど、勢いよく指していい将棋をお見せできれば」と抱負を語っていた。

この棋戦は前回優勝の渡辺明棋王・王将(36)をはじめ、タイトル保持者と賞金ランク上位者12人によるトーナメント。優勝賞金500万円、準優勝150万円。本来は全国を転戦して公開対局で行うが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回は6月28日の開幕局から11月22日の決勝まで、すべて無観客での対局となる。

持ち時間は各10分、これを使うと1分単位で5回の考慮時間がある。これらを合わせた15分をすべて使い切ると、1手30秒未満で指さなければ負けになる。読解力と決断力が問われる超早指し戦だ。