東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは17日、東京ディズニーランド(TDL)における過去最大規模の開発エリアを今月28日にオープンすると発表した。

大規模開発はファンタジーランド、トゥモローランド、トゥーンタウンにまたがる総面積約4万7000平方メートルで、約3年をかけて、今年4月15日に開業する予定だった。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、パーク内のスタッフや来場者間での感染拡大を防ぐため2月29日に休業した。

再開は7月1日で「通常時の50%」という国の「遊園地やテーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に沿って、携帯電話のアプリでの抽せんなどを実施して時間別の入場制限をする。

このエリアでも同様の入場制限が行われる。コロナ禍においては、予定をしていた季節別のイベントなどもすべて中止して営業していた。

今回の大型開発ではファンタジーランドで、ディズニーの人気映画「美女と野獣」に登場するヒロインのベルの住む村落から野獣の潜む城(高さ約30メートル)が忠実に再現されている。

また、大型アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」では、映画の名曲に合わせて踊るように回転して動く魔法のカップに乗って、映画のストーリーを体感しながら名シーンを巡っていく。

村落には、狩猟を誇り筋肉自慢のガストンの経営するレストラン「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」で豪快な肉料理や、ビールを連想させるソフトドリンクなどが提供される。

トゥモローランドでは、ロボットキャラクターで人気もベイマックスのアトラクション「ベイマックスのハッピーライド」が世界初で公開される。

同じくトゥモローランドでは東京ディズニーシー(TDS)も含めてパーク初となる常設のポップコーン専門店「ビックポップ」も登場する。新しいポップコーンの「クッキークリーム」のほか「キャラメル&チーズ」、「ストロベリーミルク」3種が味わえて、ポップコーンバケットでも新エリアにちなんでこれまでになかった「ベイマックス」「美女と野獣」など4種を購入時に選ぶことができる。

トゥーンタウンでは、TDLで初となるミニーマウスと会うことできる施設「ミニーのスタイルスタジオ」がオープンする。ファッションデザイナーとして活躍するミニーマウスが、デザインしたドレスの制作や撮影を行うスタジオで、ミニーが表紙を飾った雑誌のポスターなどがロビーに飾られ、デザイン画を制作するオフィス、衣装の縫製をするためのワークルームなどを次々に通るようになっている。

最後には、季節ごとに異なるおしゃれな衣装に身を包んだミニーに会うことができる。ただし、コロナ対策としてソーシャルディスタンスをとった形でのグリーティングになる。ウイズコロナのサンプルとした展示方法になっているという。