安倍政権で文部科学事務次官を務めた前川喜平氏は17日までに自身のツイッターを更新し、16日に菅義偉首相と面会した日本学術会議の梶田隆章会長の対応に、疑問を投げかけた。

「梶田学術会議会長は、何をしに官邸まで行ったのか。腰砕けもいいところだ。菅首相の思う壺にはまってしまった。情けない」とつぶやいた。

梶田氏は菅首相との会談で、同会議が推薦した6人の任命が政府によって拒否された問題に関し、拒否の理由の説明と6人の速やかな任命を求める要望書を提出。しかし、梶田氏は会談後の取材に、首相から明確な回答はなかったことを明かし、6人を改めて任命することについて、自身は「踏み込んだお願いをしていない」とも述べた。

2人の会談は問題発覚後初めて。梶田氏は会議のあり方について政府と会議側で意思疎通を図ることで合意したとも話したが、任命拒否問題については進展がみられなかった。