将棋の女流棋戦、第28期大山名人杯倉敷藤花戦3番勝負の第1局が5日、大阪市の関西将棋会館で指され、女流タイトル最年長奪取を目指す中井広恵女流六段(51)が先手の里見香奈倉敷藤花(28=清麗・女流名人・女流王位)に115手で敗れた。

これまでのタイトル戦挑戦最年長記録は18年、清水市代女流七段(51)がリコー杯女流王座戦に挑戦したときの49歳9カ月。51歳4カ月の中井は、この記録を更新した。

終局後、中井は「(タイトル戦は)久しぶりだった。終盤、難しい将棋になり、時間を使いすぎたかな」と反省した。中井の倉敷藤花戦への登場は04年の第12期以来、16年ぶり。タイトル戦の登場は07年3月まで開催されていた第33期女流名人位戦以来13年ぶりとなった。

6連覇に王手をかけた里見は「受けに回ったので神経を使う将棋だった。序盤はあまりないような将棋だった」と振り返った。

第2局は21日、岡山県倉敷市で行われる。中井は「いつもと変わらず挑みたい」と巻き返しを誓った。