今年を代表する言葉を選ぶ「2020ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日発表され、「アベノマスク」「3密(三つの密)」「自粛警察」など、新型コロナに関連する言葉が半分の15語を占めた。事務局によると、ひとつの事象から生まれた言葉がこれだけ候補に挙がるのは37回目で初めて。一方でスポーツ関連の言葉は初めてゼロになった。トップ10と大賞の発表は12月1日。

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◇新しい生活様式/ニューノーマル 新たな感染対策防止策。「大皿料理は避ける」「会話控えめ」「通販利用」など。

◇愛の不時着/第4次韓流ブーム 韓国財閥の令嬢が、救助された北朝鮮の将校に恋をする韓流ラブストーリー。男女問わずはまる人続出。

◇あつ森 任天堂が3月に発売したゲームソフト。コロナ禍の「巣ごもり生活」で空前の大ヒット。

◇アベノマスク 国内のマスク不足解消を目的に安倍内閣が実施。布マスクを2枚配布も、小ささや制作費用に批判拡大。

◇アマビエ 疫病退散に御利益がある妖怪として注目。お菓子、根付け、衣類などのグッズも登場。

◇ウーバーイーツ レストラン、ファストフードの商品をスマホで注文し、宅配してもらうサービス。コロナ禍で拡大。

◇AI超え 将棋の藤井聡太2冠がタイトル戦で指した絶妙手。AIが4億手読んでも浮上せず。

◇おうち時間/ステイホーム コロナ コロナ感染拡大防止の標語として提唱された行動様式。小池百合子都知事や著名人らが動画でも配信。

◇オンライン○○ インターネットがつながった状態で、カメラ機能を使った「飲み会」「会見」に脚光。

◇香水 「Tik Tok」から火がついた瑛人のデビューシングル。多くの芸能人がカバーし大ヒット。

◇クラスター コロナの感染拡大の原因となる、人が密集する場所の総称。果実の房、生き物の一団の意味も。

◇鬼滅の刃 人気漫画がアニメ化され社会現象に。個性的な登場人物が話題で「令和のポケモン」になるか。

◇カゴパク 環境に配慮し7月に始まったレジ袋有料化で、買い物後にカゴを勝手に持ち去られる現象が急増。

◇3密(三つの密) 新型コロナ対策で集団感染防止のために政府が掲げた標語。「密閉」「密集」「密接」を指す。

◇GoToキャンペーン コロナ禍で冷え込んだ観光業界支援へ、政府による割り引き政策。宿泊や飲食費など一部を税金負担。

◇顔芸/恩返し 平均視聴率30%以上を記録したTBS系ドラマ「半沢直樹」で、香川照之ら歌舞伎俳優のアドリブ演技。

◇自粛警察 コロナ感染を過剰に意識するあまり、他者の行動に脅迫に近い行為をする人物や団体を指す。

◇Zoom映え オンライン動画で実施する会議や宴会などで、キレイに映るためのライティングや化粧法。

◇総合的、俯瞰的 菅義偉首相が日本学術会議の新会員候補6人の任命を拒否した問題で、理由をあいまいに語った言葉。

◇ソーシャルディスタンス 新型コロナ対策として、「3密」を避けるために必要な社会的距離。飛沫(ひまつ)感染防止になる。

◇ソロキャンプ キャンプだけでなく、気兼ねなく計画、実行できる「ひとり時間」を満喫するレジャーの総称。

◇テレワーク/ワーケーション デジタル、通信の活用で時間や場所の制約を受けない勤労形態。観光地で休暇を取りながら働く人も。

◇時を戻そう お笑いコンビ、ぺこぱの松陰寺太勇が、ボケのあとに本筋に戻すフレーズ。子どもにも人気。

◇NiziU(ニジュー) 日韓合同オーディション「Nizi Project」で結成の9人組女性グループ。縄跳びダンス人気。

◇BLM(Black Lives Matter)運動 黒人に対する暴力や人種差別撤廃を訴える国際的運動。テニス大坂なおみは黒マスクで抗議。

◇PCR検査 鼻や咽頭から細胞を検出するコロナ感染検査。ポリメラーゼ・チェーン・リアクションの略。

◇フワちゃん 派手なスポーツブラ&ミニスカート姿、タメ口キャラでブレークしたユーチューバー芸人。

◇まぁねぇ~(ぼる塾) 女性お笑いカルテット「ぼる塾」ボケ担当の田辺智加が、漫才などで披露する持ちネタ。

◇濃厚接触者 コロナ感染が疑われる人と同居や長時間接触があったり、医療で診察、看護、介護した人。