将棋の第61期王位戦7番勝負を4連勝で制し、史上最年少で2冠となった藤井聡太王位(棋聖=18)の就位式が12日、東京・内幸町の日本プレスセンターで行われた。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常ならファンを招いて飲食も兼ねる華やかな祝典の出席は関係者と報道陣に限られ、オンライン中継となった。

約30分ほどの式の最後に藤井王位は、「奨励会(プロ棋士養成機関)時代にも地元愛知県での対局で訪れたことのある思い出のある棋戦に、対局者として臨めたのは格別の喜びでした。2日制も初めてで1局指すごとに新しい発見がありました。この経験を来期に生かしていきたい」と謝辞を述べた。

1分超ではあったが、しっかりした口調に、大きな拍手が送られていた。