囲碁の史上最年少プロ、仲邑菫初段(11)が本戦入りを目指す、第46期新人王戦予選1回戦の辻華初段(20)戦が、16日午前10時から東京都千代田区「日本棋院東京本院」で始まった。黒番(先手)の仲邑は英才特別採用推薦棋士第1号、白番(後手)辻は女流特別採用推薦でともに昨年4月にデビューした。

仲邑は昨年、中部総本部の高雄茉莉初段(19)との同期対決を制して予選1回戦を突破したが、本戦入りのかかった同決勝で牛栄子二段(現三段=21)に敗れた。対する辻も別組の予選で関西総本部の大森らん初段(18)との同期対決に勝ったが、同じ関西総本部の坂井嵩司初段(現二段=19)に同決勝で敗れて、本戦入りを逃している。同期対決から目が離せない。

新人王戦は1975年(昭50)創設。予選開催年の8月1日時点で25歳以下、六段以下の棋士が参加する。今期の場合、36人が8枠に分かれて予選を行い、各組の勝者と16人によるシードで本戦を行う。決勝は3番勝負で、優勝賞金200万円。

過去には98~01年に山下敬吾が4連覇した例もある。07年の第32期からは1回限りとなった。その07年は井山裕太、17年芝野虎丸など、現役タイトルホルダーも新人王に輝いている。

持ち時間は各3時間で、同日夕方には決着の見込み。