日本将棋連盟は16日、発熱のため入院していた羽生善治九段(50)が14日に退院したと発表した。病名は無菌性髄膜炎だったことも公表した。

17日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われる第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦、木村一基九段(47)戦には出場する。

同リーグは現在3勝1敗。4連勝でトップを並走する豊島将之竜王(30)永瀬拓矢王座(28)を追いかけ、渡辺明王将(名人・棋王=36)への挑戦者争いに絡んでいる。豊島と永瀬は17日に直接対決がある。永瀬に敗れている羽生は、豊島と20日に同リーグ最終6回戦で激突する。負けられない復帰戦となる。

羽生は現在、第33竜王戦7番勝負で豊島将之竜王(30)に挑戦中。8日に京都市で終えた第3局から帰京した9日の夜、38・9度の発熱があった。10日に診察を受けたものの熱が下がらず、11日から入院していた。新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査を受けたが、陰性だった。

12、13日の2日制で福島市で開催予定だった竜王戦第4局は延期され、第5局(11月26、27日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」)を第4局に繰り上げた。