大阪府の吉村洋文知事(45)が4日、府庁で取材に応じた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、府の独自基準「大阪モデル」の警戒度を、非常事態を示す「赤信号」に引き上げてから一夜明け、今朝の街の様子について述べた。府民には改めて15日までできる限り不要不急の外出自粛を呼びかけた。

府は3日に行われた新型コロナウイルス対策本部会議で、「大阪モデル」の「赤信号」の初点灯と、4日から15日までできる限りの不要不急の外出を自粛するよう求めていた。

赤信号への引き上げが決まり、3日夜に大阪のシンボルである通天閣や太陽の塔が赤色にライトアップされた。吉村知事は「メッセージ自体は多くの府民のみなさんに伝わっているんじゃないか。あとはご協力いただけるかどうかだと思います」とした。

医療崩壊への危機感から「医療非常事態宣言」も発令。吉村知事は「府民のみなさんも事業者のみなさんも大変な状況だというのは重々分かっています。その上での赤信号と医療非常事態宣言。ぜひそこはご協力をお願いしたい」と呼びかけた。

街の様子については、「データなどで分析したわけではなく報道などを見て」と前置きした上で「人出は少なくなっているんじゃないか。そこはご協力をいただいているのではないかと思っています」と述べた。

「命を守るために、今は何とか短期で集中してブレーキをかけるべき時期だと思う」と、改めて府民に15日までのできる限り、不要不急の外出自粛を求めた。