新型コロナウイルスの新規感染者が東京都で2447人、国内の感染者数も6100人以上で過去最多となった7日午後、菅義偉首相が新型コロナウイルス特別措置法に基づく、緊急事態宣言を東京、埼玉、神奈川、千葉の1都3県に再発令した。期間は8日から2月7日まで。感染拡大は歯止めがかからず、医療提供体制の崩壊も迫るなど専門家による諮問委員会により年4月以来となる緊急事態宣言の発令が承認された。

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菅首相とともに会見した新型コロナ対策分科の尾身茂会長の発言が、トーンダウンした。東京都は4段階で最も高い「ステージ4」(爆発的感染拡大)で尾身氏は6日の会見では「緊急事態宣言が出ても1カ月で『ステージ3』(感染急増)相当に戻るのは至難の業だ」と、厳しく指摘していた。だが、この日は「具体的かつ、強い効果的な対策」など、4つの条件を挙げた上で「1カ月以内のステージ3は可能」とした。