サッポロビールは、商品デザインの中で「LAGER」のスペルを誤って「LAGAR」と表記し、発売中止することを発表していたファミリーマートとの共同開発商品「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」(350ml、500ml缶)を一転して販売することを13日、発表した。

同社公式サイトで「本商品は、デザインの一部に誤表記があることを理由に発売中止することを1月8日にお知らせいたしましたが、その後、本商品の取扱いを心配される声や、発売を切望する声など多数のご意見が寄せられ、両社にて慎重に検討を重ねた結果、お客様のご意見を真摯に受け止め、発売中止の決定を取り消すことといたしました」との文書を公表した。

同商品をめぐっては、発売中止時点で「成分・表示等には問題ございません」と発表していたこともあり、「もったいない」などのフードロスを心配する声や、「AでもEじゃないか」などと寛容に受け止める意見がネット上に相次いでいた。

発売日は当初の1月12日から2月2日に変更。全国のファミリーマートで販売される。「温かいご意見を頂きましたことに御礼申し上げますとともに、方針変更により多くのお客様にご迷惑をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます」とコメントした。

サッポロビールのホームページによると、同社の前身・開拓使麦酒醸造所から、創業翌年の明治10年(1877年)に発売された、現存する日本最古のビールブランドが「サッポロラガービール」。赤星と呼ばれるブランドだが、1877年の最初のラベルにも「SAPPORO LAGER BEER」と正しく表記されていた。