立憲民主党の蓮舫参院幹事長代行が、18日に衆参両院の本会議で行われた菅義偉首相の施政方針演説の原稿の一部や画像を、首相の演説が始まる前に自身のツイッターに投稿した。

国会議員などの関係者には事前に、演説全文の原稿があらかじめ配布される。ただ通常、一般的に「解禁」となるのは、演説が始まった後だ。

蓮舫氏は、投稿で「私が、一貫して追い求めてきたものは、国民の皆さんの『安心』そして『希望』です」という演説の冒頭部分を引用。「果たして届いているでしょうか」とつぶやいたが、ネット上で蓮舫氏の対応に批判が拡大。与党側でも不快感を示す動きが広がった。

蓮舫氏はこの後、原稿の取り扱いに関して「内閣総務官室に確認し、取り扱いに関する縛りは特段なく、便宜上配布するとのこと」とツイートで釈明したが、その後、問題の投稿を削除した。また立民は、議院運営委員会の理事会で陳謝した。

蓮舫氏は18日午後8時すぎの投稿で、枝野幸男代表のビデオメッセージとともに「今日から始まった国会。間違いは正し、提案を続けます」とツイートした。その後「間違いは正し、」の部分が削除され、「今日からの国会。提案を続けます」となった。

蓮舫氏は18日朝、首相の施政方針演説について「どんな演説なのか、その言葉に想いはあるか、手段としての政策は何か。しっかり聴きたいと思います」とも、つづっていた。