大阪府の吉村洋文知事(45)が3日、府庁で取材に応じ、米製薬大手ファイザー製の新型コロナワクチンを接種した60代女性が、接種から3日後に死亡したことについて言及した。

国内でのワクチン接種は医療従事者を対象に2月17日から始まっているが、吉村知事は大阪府では3月8日からスタートすることが決まったと発表。60代女性に基礎疾患はなく、死因はくも膜下出血とみられる。厚生労働省は現時点で接種との因果関係は評価できず、今後検討するとしている。

大阪でのワクチン接種を控えた吉村知事は「適切な情報を確実に公表していくことが重要だと思う。情報を隠したりするほうが圧倒的にワクチン接種が広がることの妨げになる」と述べた。

また、日本は民主国家で情報網が発達しているため、死因などの情報を公開していたとしても、日本人は正確な判断ができると主張。その上で「日本人は冷静だと思う」と話し、「国としてきちんと公表することが重要」と繰り返した。