東京都江戸東京博物館(東京・両国)の企画展「市民からのおくりもの2020-令和元年度 新収蔵品を中心に-」が、9日から5月9日まで開催される。8日に報道陣向けの内覧会が行われた。昨年度から新たに収蔵した古文書、絵画、刀剣、写真、数々の道具など約1600点から選ばれた、100点ほどが展示されている。

展示は、「将軍家の権威と旗本・豪商」から「首都東京-戦争から復興へ」までの4章で構成。徳川家康の130回忌にあたる1745年、8代将軍の徳川吉宗が盛大の挙行した法要を描いた絵巻「紅葉山八講法会図巻(もみじやまはっこうほうえずかん)」、勝海舟の父小吉の回顧談「夢酔独言(むすいどくげん)」、関東大震災に遭った都内の写真、日本発の五輪招致活動に際して1933年(昭8)に東京市が制作したPRアルバム、64年の五輪開催を記念した聖火ランナーの風呂敷など、バラエティーに富んでいる。まさに江戸から東京、そして戦後の姿が凝縮されている。