小泉進次郎環境相は9日の記者会見で、プラスチックごみのリサイクル強化や削減に向けた新法案がこの日閣議決定されたことを説明した。「初めてプラスチックという素材に着目した、初めての法律。2050年に向けて、プラスチックの分野では完全にサーキュラーエコノミー(循環型経済)に変わっていく。そのスタートになる法律だ」と強調した。

その上で、昨年7月に始まったレジ袋の有料化に触れ「この法律が成立、施行されれば、(有料化は)レジ袋にとどまらない」と指摘。「コンビニでお弁当などを買えば、使い捨てプラスチックのスプーンやフォークが無料で渡されているが、こういったこと、無料、無条件で使い捨てプラスチックのフォークやスプーンが配られることもなくなっていく」と述べ、法案が成立すれば、コンビニで渡されるフォークやスプーンは有料化されるとの見通しを示した。

新法案には、家庭から出る食品トレーなどについて「プラスチック資源」として一括回収される仕組みが含まれる。また、法案成立後は小売店や飲食店側にはプラスチック製品の使用削減が義務づけられる。進次郎氏は「世の中が幅広く動き、変わっていく。プラスチックに関しては資源循環が進んでいくよう、法律の成立に全力を尽くしたい」と、述べた。