立憲民主党の森ゆうこ氏が25日午前の参院予算委員会締めくくり質疑で菅義偉首相に退陣を迫った。NTTがNTTドコモの完全子会社化へ、TOB(株式公開買い付け)を行っていた昨年11月に武田良太総務相が、NTT社長らと会食していた問題などを追及したが、武田氏や菅首相の答弁を「まともに答えない。資料は出さない。資料がない。記録がない。記憶がない。確認できない。廃棄した。菅総理、退陣すべきですよ」と批判した。

森氏は、株式の3分の1以上を政府が保有するNTTに関する武田氏の認識や総務省幹部による違法接待問題をめぐり、これまでの対応を「国会を愚弄(ぐろう)するのもいいかげんにしていただきたい。まともに答弁できない。行政の公正性が保てない。こんな内閣は即刻、退陣すべき」と強い口調で突きつけた。