囲碁最年少プロの仲邑菫二段(12)が29日、東京・市谷「日本棋院東京本院」で行われた小学生最後の対局を白星で飾った。

第47期碁聖戦予選Cでフィトラ・ラフィフ・シドキ初段(18)に午後3時11分、137手までで黒番(先手)中押し勝ちした。序盤から終始、圧倒。年齢は下でも、1年先にデビューした貫禄を示した。昨年デビューしたインドネシア出身のフィトラ初段に、「迫力があって勝てる気がしない。天才だ」と言わせた。

仲邑は、小学生最後は特に意識しなかったという。「白星で終われて良かった」と笑顔を見せた。これで通算51勝26敗。「思ったより勝てた」と、再度ほほ笑んだ。15日に二段昇段。24日には「女流ティーンエージャー棋士トーナメント戦(非公式戦)」でプロ入り初優勝を決め、賞金50万円を獲得した。「棋士仲間でお祝いの焼き肉パーティーを開いてもらえる」と、楽しそうに話した。

中学生初対局は4月1日、女流本因坊戦本戦開幕戦として、吉原由香里六段(47)と対戦する。