厚労省の職員23人が深夜まで会食していた問題で田村憲久厚労相は、3月31日の衆院厚労委員会で謝罪した。

23人は3月24日夜、時短営業が要請されている東京・銀座の居酒屋でマスクなしの飲食を行った。会合を行った老健局老人保健課の真鍋馨課長を減給1カ月とし、31日付で大臣官房付へ事実上、更迭。残る22人も処分され、田村氏は大臣給与を2カ月間、自主返納する。

立憲民主党の長妻昭元厚労相は田村氏に「減給とかでは済まない。責任を取ってもらわないといけない」などと迫った。「このようなことが2度と起こらないようにしていく。これが私の責任の取り方」と反論した田村氏を、「全然、責任取らないじゃないですか」と、厳しく批判した。

菅義偉首相は、この問題について「国民に申し訳なく、心からおわびする。2度と起こることがないようしっかりと取り組む」と陳謝し、「国民の信頼に応えるよう取り組んでほしい」と、田村氏を続投させる認識を示した。【大上悟】