藤井聡太棋聖(王位=18)への挑戦権を争う、将棋「第92期ヒューリック杯棋聖戦」挑戦者決定戦、渡辺明名人(棋王・王将=37)対永瀬拓矢王座(28)戦が30日午前10時から、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。振り駒の結果、歩が3枚出て、渡辺が先手で先手2六歩、後手永瀬後手8四歩とお互いに飛車先の歩を突いた。両者は今年1~3月の第70期王将戦7番勝負でぶつかり、渡辺が4勝2敗で防衛している。

その渡辺は前期棋聖戦で防衛を目指しながら、17歳11カ月の史上最年少でタイトル戦に初登場した藤井との5番勝負に1勝3敗で敗れ、タイトルを明け渡した。今期の決勝トーナメント1回戦では斎藤慎太郎八段、準々決勝で出口若武五段、準決勝で山崎隆之八段を下して進出してきた。直近、第79名人戦7番勝負第2局(27、28日、福岡県飯塚市「麻布大浦荘」)に臨み、挑戦者の斎藤に快勝して対戦成績を1勝1敗に戻した。

対する永瀬は前期の棋聖戦、王位戦と続けて挑戦者決定戦まで進んだが、藤井に連敗した。今期棋聖戦決勝トーナメント1回戦で屋敷伸之九段、準々決勝で菅井竜也八段、準決勝で中村太地七段とタイトル獲得経験者を連破して勝ち上がった。27日の王位戦挑戦者決定リーグ白組では佐々木大地五段に敗れた。気を取り直して今局に臨む。

渡辺が前期と立場を入れ替えて挑戦権を獲得するか、永瀬が2016年(平28)の87期以来、5年ぶりに挑戦権を獲得するか、目が離せない。

持ち時間は各4時間。30日夜には挑戦者が決まりそうだ。