千葉県の熊谷俊人知事は13日、五輪選手らが新型コロナウイルスに感染した場合の受け入れ病院について「五輪関係者のために県民が使えない形で貴重なコロナ用病床を確保したり、占有することは考えていない」との考えを示した。

現時点では、組織委からは県内の医療機関に個別に打診があり、県に対して直接の要望はないが、仮にあっても「県民と同じ対応」を強調。「五輪開催によって、県内の医療資源に大きな影響が出ないようにしてほしいと、関係者に繰り返し申し上げている」と説明した。

埼玉県もこの日取材に対し、五輪選手らの病院問題について「組織委から、組織委として対応できない場合、調整をお願いしたいという話があった。専用病床という言い方はされていない」とし、「県民と同じ対応をしたいと伝えた」という。神奈川県や茨城県も、県民と同じ対応を取る方針を表明している。