今年の箱根駅伝の最終10区で3分19秒差を覆す歴史的な逆転優勝の立役者となったランナーが19日、神奈川県警に逮捕された。駒沢大4年の石川拓慎容疑者(21)で女子高校生(17)にみだらな行為をしたとして、県青少年保護育成条例違反などの疑い。県警によると、「18歳だと思っていた」と供述している。

逮捕容疑は、昨年12月20日と今年1月17日、相模原市の女子生徒が18歳未満と知りながら、川崎市多摩区と東京都世田谷区のホテルでそれぞれ、みだらな行為をした疑い。県警によると、2人は昨年10月下旬、マッチングアプリで知り合った。生徒は当初、18歳と伝えていたが、その後のやりとりで17歳と明かしたといい、主張が食い違っている。2人は箱根駅伝後も会っていたが、生徒は石川容疑者が駒大の選手だったことを知らなかった。

石川容疑者が生活する駒沢大陸上部の寮は19日午前、県警から家宅捜索を受けた。同日午後は、練習が玉川キャンパスなどで普段通り行われた。今日20日から始まる関東学生対校選手権にも複数の部員がエントリーしているが、予定通りに出場する。

石川容疑者は最終10区だった箱根駅伝で駒大の13年ぶりVに貢献。アンカーで3分以上の差を覆す優勝は、1932年(昭7)以来89年ぶりの快挙だった。