聖火リレーは19日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため“走らない”岡山県に入った。岡山城下の段(岡山市)に出走するはずのランナーが一列に並んでトーチキスをする聖火を受け渡すタイプで実施された。

倉敷市のスターターは10年冬季バンクーバー五輪の男子フィギュアスケート銅メダルの高橋大輔さん(35)で、8歳から同市でスケートを始めたことから参加し、「コロナが終息しましように、オリンピックでみんなが元気になりますように」と願を懸けるようにして、次走の80年モスクワ五輪で陸上400メートル障害の幻の日本代表だった長尾隆史さん(63)に聖火を引き継いだ。また、元巨人でバントの名手川相昌弘さん(56)、84年ロス五輪男子体操鉄棒のスペシャリスト森末慎二さん(63)も登場した。

◆20日の聖火リレー 岡山県の2日目。津山中央公園グラウンドでトーチキス方式で実施される。12年ロンドン五輪女子バレーボール銅メダルメンバー山口舞さん(37)、高校駅伝名門倉敷高・新雅弘監督(60)が聖火をつなげる。