自民党の中山泰秀防衛副大臣が25日午前の参院外交防衛委員会の冒頭で岸信夫防衛相とともに陳謝した。中山氏は20日の同委員会に遅刻し、野党からの反発で委員会が取りやめとなった問題について「当委員会の質疑に2分間遅参し、結果的に流会させてしまった件につきまして、あってはならないことであると心から猛省をし、おわびを申し上げたい」と謝罪した。

立憲民主党の白真勲氏は過去に防衛省が、同委員会で大臣、副大臣、大臣政務官が遅刻した例がないことを確認した上で「前代未聞なんです。初めてなんです。よく自覚していただきたい」と、猛省を促した。

13日の厚生労働委員会では三原じゅん子厚労副大臣が約30分遅刻して質疑途中からストップし、予定されていた医療法改正案の採決は見送りとなり、三原氏は18日の同委員会で田村憲久厚労相ともに陳謝した。三原氏の遅刻問題を受け、菅義偉首相は19日の衆院本会議で「今後このようなことが起こらないよう、政府全体で気を引き締めて国会対応にあたることで内閣総理大臣として責任を果たしてまいります」と、陳謝したが、その翌日に中山氏が遅刻するなど、菅政権の緩みを指摘される政務三役である副大臣の「連続遅刻」となっていた。