日本医師会の中川俊男会長は26日午後の定例会見で緊急事態宣言の期限延長へ向けた政府方針について「具体的な目標が提示されず、かつ決定打のないまま、さらに延長されようとしている」と指摘した。その上で「医療提供体制のひっ迫度を鑑みれば、緊急事態宣言の延長に同意しますが、多くの国民は、度重なる延長に疲れ切っています。今回を最後と心得て、政府に改めて具体的な対応策を示していただきたい」と、政府に対し要請した。

東京五輪・パラリンピックに関する政府の姿勢は「開催を何とかするんだ、という方針に固まっているように認識している」と語った。開催可否について「日本医師会として(五輪を)やる、やらない、ではなく、感染状況、医療提供体制のひっ迫度などアドバイスはしていく。最終的に判断されるのは政府」との認識を示した。