囲碁の史上最年少プロ、仲邑菫二段(12)の公式戦リーグ初対局は黒星に終わった。27日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた第46期棋聖戦Cリーグ初戦で溝上知親九段(43)に敗れた。タイトル戦の挑戦者決定リーグ在籍経験もあるベテランに、194手までで白番(後手)中押し勝ちを許した。20日の名人戦予選Cで小松英樹九段(54)戦に続いての敗戦で、今年初の連敗。24勝4敗となった。中盤の競り合いで有力な手に、「気づいてはいたのですが」と言葉を濁した。

棋聖戦リーグはS、A、B、Cの4クラス制。最下級のCリーグは32人が最長で5回戦う。3勝すれば残留する。2回戦から同星同士の対局が組まれ、3敗した時点(早ければ3連敗)でリーグから陥落、次の期は予選スタートとなる。「勝敗を意識せずに、良い碁が打てるように頑張りたい」と話した。

女流棋士では今期、仲邑のほか、藤沢里菜五段(22)、謝依旻(しぇい・いみん)六段(31)が予選から勝ち上がっている。