小泉進次郎環境相が28日、閣議後の会見で、6月1日をもって退任する経団連の中西宏明会長に対し「経済界にもさまざまなご苦労を頂くこととなるような脱炭素の方向に、常に足並みをそろえてともに歩んで頂いたのは、中西会長のリーダーシップが大きかった」と感謝の思いを口にした。

虫垂炎で15日まで入院していた小泉氏は、中西会長の退任の報道を手術日の10日に知ったという。小泉氏は「自分も入院しながら、長期入院している会長のお気持ちはいかがかと、何度も会長のことを考えた」と述べた。環境省と経団連の連携協定を結ぶ背景に、中西会長の存在があったと説明した。「会長でなくなった立場としても、ご指導頂きたい。心から回復を願っております」と話した。

中西会長はリンパ腫の再発で昨年7月から入院治療をしている。