菅義偉首相は1日の参院厚労委員会で、野党から東京五輪・パラリンピックの中止、延期や緊急事態宣言下での開催可否の判断基準などについて質疑の集中砲火を浴びたが、あくまで開催することを主張した。「国民のみなさんの命と健康は守るのは私の責務。このことより五輪を優先させることはありません」としたが、「感染対策をしっかり講じた上で安全安心の大会にしたい」などと、これまでの説明を繰り返した。

開催可否の判断基準については「さまざまな声があることは承知している。指摘をしっかり受け止めた中で取り組みを進めている」などと最後まで明確な判断基準を示さなかった。