藤沢里菜女流立葵杯(22)への挑戦権を争う、囲碁の第8期会津中央病院・女流立葵杯準決勝2局が15日午前10時、福島県会津若松市「今昔亭」で一斉に始まった。

注目のカード、牛栄子三段(22)対仲邑菫二段(12)は午後4時34分、250手までで牛が勝ち、初の挑戦者決定戦進出を果たした。「寄せに入ってちょっとおかしかったが、最後に下辺の戦いで良くなった」と振り返った。

コロナ禍で会津では開催できず、東京・市ケ谷で行った前期は準決勝で岩田紗絵加初段(24)に敗れた。。今期は予選からのスタートで、小林千寿六段、向井千瑛五段、青葉かおり五段、大澤奈留美五段を下してきた。1回戦では、女流棋聖を前期保持していた鈴木歩七段を撃破した。2017年(平29)には女流棋聖戦の挑戦者となり、翌年の扇興杯で準優勝している実力者でもある。

もう一方から勝ち上がってきたのは、上野愛咲美女流棋聖(19)。「せっかくの機会だから、楽しく打ちたい」。女流立葵杯初の挑戦権獲得に向け、相手にとって不足はない。