藤井聡太王位(棋聖=18)に豊島将之竜王(叡王=31)が挑戦する、将棋「お~いお茶杯第62期王位戦7番勝負」第1局は、豊島が制した。29日午前9時からの2日制で始まった対局は30日午後3時35分、104手で後手の豊島が勝ち、3期ぶりの王位奪取に向けて好スタートを切った。

相掛かりの出だしで、初日からお互いが言い分を主張して突っ張り合った。2日目に9筋から巧みに突破して優位に立った豊島が、鋭く正確な寄せで藤井を圧倒した。「中盤から自分が先に攻められる展開になって、勝ちになっている。正確に指せればいけると思った」と冷静に分析した。

愛知県瀬戸市出身の藤井に対し、豊島は同一宮市出身。愛知対決の第1ラウンドは、過去の直接対決で6勝1敗と勝ち越している先輩に軍配が上がった。

第2局は7月13、14日、北海道旭川市「花月会館」で行われる。「コンディションを整えていい将棋を指せるように頑張りたい」と、抱負を語った。

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