野党合同チームは11日午前、国会内で第5回「東京オリンピック野党総点検」を行い、内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部の平田竹男事務局長が、「RIZAP GOLF(ライザップゴルフ)」から計400万円以上のゴルフレッスン料を無料提供、レッスンに公用車を使用していたと10日までに文春オンラインで報じられた疑惑を追及した。

立憲民主党の黒岩宇洋氏は内閣官房オリ・パラ推進本部事実確認を求めたが、「本人に聞き取りをしているが、十分な回答をいただけない」とした。その上でゴルフレッスンには「3年ほど前から通っており、具体的な回数についてはライザップにも確認している。料金は請求があったものについては支払っている」などと、平田氏から回答があったことを明らかにした。

文春オンラインによると「ゴルフレッスンは3年間で234回」と、されているが、平田氏からは具体的な請求額や支払額、支払い方法などの回答が得られていない。レッスンに公用車を使用した疑惑についても「本人からは回答がない」(内閣官房オリ・パラ推進本部)。公用車は都内の自動車専用レーンの走行が可能で、首都高速道路の料金1000円上乗せも対象外と優遇されており、黒岩氏は、公用車の運行記録の提出を要求した。

平田事務局長は菅義偉首相のプレーンの1人。「五輪は平和の祭典であって、お金の祭典ではない」と立憲民主党の原口一博副代表は批判し、追及していくことを強調した。

 

◆おわびと訂正 12日付の社会面で掲載した「平田竹男事務局長が『RIZAP GOLF』から計400万円以上のゴルフレッスン料を無料提供されていた疑惑」の記事で平田氏の所属先が「五輪組織委」と表記されていた箇所がありました。正しくは「内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部」でした。当該関係先、読者の皆様におわびいたします。