丸川珠代五輪担当相は19日、参院内閣委員会の閉会中審査で、共産党の田村智子氏からパラリンピックの医師、看護師の配置人数を問われ、「コロナ対応に従事していないスポーツドクターや潜在看護師を中心に競技数がピークとなる8月28日で医師は120人程度、看護師は150人程度を想定している」と述べた。

丸川氏は「地域医療に支障を生じさせずに確保できるように」と、医療負荷をかけないとしたが、医療崩壊が迫り、「これだけ(医師、看護師が)いたら、どれだけの命が救えるか」と、田村氏から追及された。

また、立憲民主党の杉尾秀哉氏から「(丸川氏が)五輪は感染拡大の原因ではない、と断言されている根拠」を問われ、「オリンピックの開会式は56・4%、閉会式が46・7%と、期間中も高い視聴率を記録」と、なぜかテレビ視聴率を読み上げ、野党席から抗議の声がもれた。「選手と大会関係者、海外から4万3000名が入国をされ、陽性者は累計168名で入院された方は累計4名にとどまり、重症者は出ていない」としたが、最後まで根拠を示さず、スルーした。

内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部の平田竹男前事務局長が、400万円以上のゴルフレッスンを無料で受け、公用車使用の疑惑報道について、「情報収集している」と、18日の答弁から進展なくゼロ回答。はぐらかし答弁に対して杉尾氏から「不誠実な答弁で抗議します」と批判を浴びた。