将棋の藤井聡太王位(棋聖=19)が13日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第6期叡王戦5番勝負第5局で豊島将之叡王(竜王=31)を破り、叡王を奪取し、自身最多の3タイトルを同時に保持、最年少の19歳1カ月で3冠となった。史上初の10代3冠の偉業達成に将棋界から祝福のコメントが寄せられた。

93年に最年少3冠記録を打ち立てた羽生善治九段(50)は「叡王、奪取おめでとうございます。10代での3冠達成は大記録に間違いありませんが、昨今の藤井さんの内容の充実ぶりを考えると不思議とは思いません。今後もどのような将棋を指して飛躍を遂げるのかとても楽しみです」とコメントした。羽生は22歳3カ月での最年少3冠達成だったが、藤井は、この記録を大幅に更新した。

師匠・杉本昌隆八段(52)は「叡王獲得、そして最年少3冠達成おめでとうございます。閉塞(へいそく)感のある社会情勢の中、輝かしい記録を更新し続ける藤井3冠を師匠として誇りに思います。叡王はまだ歴史が浅く新しいタイトル。新叡王として新たな歴史を刻まれることを期待しています」とコメントした。

日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(51)は「このたび叡王位獲得並びに最年少3冠達成、誠におめでとうございます。白熱した内容の中、見事な結果でした。大きな勝負が続いていますが、体調にご留意され、ますますご活躍を祈念いたします」とコメントを寄せた。