日本維新の会副代表の吉村洋文大阪府知事(46)は14日、JR高槻駅前でマイクを握り、岸田文雄首相が率いる自民党への対抗姿勢を鮮明にした。

衆院は14日の本会議で解散され、事実上の選挙戦がスタートした。大阪10区(高槻市、島本町)の維新新人の応援に入った吉村氏は「(岸田首相を)残念だなと思う。改革はやらずに、分配だと。僕も分配は大事だと思うが、分配するなら原資が必要になる。その原資はだれが負担するのか。また借金ですか。その借金は将来、だれが負担するのですか」と強調し、岸田氏の成長と分配の好循環による「新しい資本主義」を否定した。

さらに「改革によって財源を生み出した、大阪でやってきたことをぜひ維新にやらせてほしい」と訴えた。

コロナ対策では府知事として陣頭指揮を執り、衆院選では「党の顔」として期待される吉村氏が衆院解散後、“第一声”に選んだ大阪10区は激戦区。自民現職の大隈和英氏(51)、立憲現職の辻元清美氏(61)、維新新顔の池下卓氏(46)が立候補予定している。