キャスター池上彰氏(71)が31日、テレビ東京選挙特番「池上彰の総選挙ライブ」に出演し、岸田文雄首相の選挙演説を「60点」とした。

札幌で応援演説する岸田氏の様子を路上から取材した池上氏は、「ここならではの演説がない。岸田さんはお昼にラーメンを食べていた。札幌なんだから『ラーメン食べてきました』とか言えばいいのに。どこらに行っても同じ演説。記憶に残らない、となってしまう」。

岸田氏が演説の最後に切り札の「岸田ノート」に触れたものの、ポケットからノートが出ずにモタモタしているところにもツッコミ。「これが岸田ノートです、と最初に出せばつかみになるのに」とした。

池上氏は、「説得の3原則」として、「ロゴス(理論的)、エトス(信頼)、パトス(情熱、共感力)」を解説。「岸田さんの演説は、残念ながらパトスが欠けている。ロゴス、エトスはあるが、パトスは落第点なので60点」と評価した。